ロッテの今後と「獄中経営」を目論む昭夫氏について

皆さんこんにちは。
ここ数回にわたり、世界の経済や政治について個人的に気になる問題を考察していきましたが、やはり「ロッテ」のお家問題に関しては、昔からよく知る菓子メーカーだけに行方が気になります。特に、今回の騒動の発端である、重光家の次男、昭夫氏による利益重視の「独裁経営」が、更に物事を複雑にしているような気がしてなりません。やはりここは、創業者である武雄氏と、実直に日本でロッテを支えてきた兄の宏之氏に問題を収拾して欲しいものの、肝心のふたりの意思が全く反映されていないこの状況には疑問と不満を抱いてしまいます。

ここで感じた疑念は、以下の問題を知った際により大きく膨らみました。
「昭夫氏の獄中経営」
2016年、横領、収賄等2件の罪状により在宅起訴された昭夫氏ですが、彼がロッテの経営権を掌握している状態は引きつづき継続され、しかも驚くことに、最終的には「獄中経営」も本人は視野に入れているそうです。
日本人の感覚としては、逮捕・起訴された時点で世間的に「犯罪者」として認識されたという事になりますが、だからこそこの国では無実を証明するのが難しいという事情はあれど、今回の昭夫氏が引き起こした問題の場合は、確たる証拠が現実に存在するため、正直「有罪」と言われても仕方ないでしょう。

「獄中経営」という言葉を調べてみたところ、やはり日本ではほとんど前例が無いようで、が、海外の経営者は自身が逮捕された際に獄中経営を視野に入れることが多いものの、この方法が結果的にポジティブな流れを生み出したという内容はとうとう見つけることができませんでした。
「犯罪者」というレッテルを貼られてしまった以上、社会的な信用を取り戻すことは難しいでしょうし、だからと言って経営を獄中でしようにも、現場の雰囲気が直に掴めないとなると、今後様々な弊害が発生するかもしれません。そう考えると、1番の解決方法は、弟側がロッテの経営権を手放し、全ての判断を父と兄に素直に託せば万事解決するのではないかと、思わずにはいられません・・・・。