企業のお家騒動

本来「お家騒動」とは、江戸時代にお殿様の跡継ぎを巡る内紛を指しましたが

現代では企業や会社組織の後継者争いや主導権争いを意味します。

大企業、特に上場企業のお家騒動になると役員や株主、取引先などの利害関係者が多くなるため、

ドロドロの内紛劇が大規模に繰り広げられて報道されます。

お家騒動が発覚した上場企業の株価は、軒並み下がる傾向にあります。

株主や取引先にとって巻き込まないでほしい話です。

多くは創業家と経営陣との対立が表沙汰になりますが、もっとも泥沼化するのは親族経営の企業ではないでしょうか?

韓国10大財閥企業に数えられる韓国ロッテでは創業者重光武雄氏の後継者争いで

長男宏之氏と次男昭夫氏が対立したことに端を発しましたが

親族経営の悪しき風習である不正があっても隠蔽し放題という所が表沙汰になり次男の昭夫氏の横領、背任事件

に発展していきました。

刑事事件になり逮捕後も獄中経営というありえない状態で経済に悪影響を及ぼしました。

企業には株主のことを第一に考えてもらいたいものです。

会社内でどういうことがあったのかどういうことがあるのかというのは、株主やお客様には関係のないことです。お家騒動のせいで企業の悪いイメージがついてしまっては、それだけで不買につながったりもしますから良くはありません。

重光昭夫氏が逮捕され、それでも、獄中経営していたというのは、韓国ではよくある話だといいますが日本では獄中経営など聞いたこともありませんから、日本人にはイメージが良くないでしょう。逮捕されたら、経営から退くのが普通だと思います。

自然な流れでいれば、重光昭夫氏から重光宏之氏に経営権を譲るべきだと思うのです。

こういう風に考える人は多いとは思いますが、ロッテ内で何があるのかまだそういう風にはなっていない現状です。

どうなっていくのか見守っていきたいと思います。