政治や経済

皆さんこんにちは。
今回も国際的な政治や経済について気になる件に触れていきたいと思います。
 
まずは北朝鮮のミサイル発射について。
北朝鮮はなぜこのタイミングで弾道ミサイルを発射したのか。韓国で発足したばかりの文在寅(ムンジェイン)政権を圧迫しても得られるものはないと私は思います。なので、北朝鮮への圧力で連携する中国と米国に対抗する姿勢を示したという見方が一番納得ではないでしょうか。特に、中国の言いなりにはならないという意思表示ではないかと思います。6回目の核実験や大陸間弾道ミサイルICBM)の発射は米国との本格的な対決につながりかねず、強行しなかった。
一方で、米中に抑え込まれたとの印象を避けるため、ICBMより射程の短いミサイルの発射に至ったのだろうと思われます。自らの交渉力を高めるため、中距離ミサイルの実験は今後も続ける構えを取っている。米国との交渉でミサイル実験の凍結で譲歩する事態も想定し、その前にやっておく意図もあるはずです。北朝鮮の思惑にかかわらず、南北対話を模索する文氏にとっては困難な状況になったといえるのではないでしょうか。「北朝鮮寄り」という韓国内の保守派による批判や米国内にある警戒感をよそに、北朝鮮と対話するのは当面難しい。さらに軍事的な緊張が続けば、米中との協議を加速させる可能性があるといえます。今後も、目が離せない展開が続くでしょう。
 
そして、もう一つロッテのお家問題についても書きたいと思います。
経営権をめぐる争いは突然始まったようです。東京在住で日本事業を任されている長男の重光宏之氏がある時、突然解任されました。その数カ月後、日本よりもずっと規模が大きい韓国事業を任されている次男の重光昭夫氏が、東京に本社を置くロッテの持ち株会社ロッテ・ホールディングスの共同最高経営責任者CEO)のポストに就きました。この時メディアやアナリストは、武雄氏が経営権を昭夫氏に譲る考えだと受け止めました。
数日後、昭夫氏のソウルにあるロッテ・グループは声明を発表し、創業者が自分の意思でこうした行動を取ったか疑問だと指摘。それ以降、兄弟間の争いは続いているのです。
そこにきて、重光昭夫氏が裏金疑惑で起訴され、武雄氏も脱税の疑惑で起訴は免れない状況になっています。宏之氏の突然の解任も昭夫氏の差し金という話もありロッテは今まさしく岐路に立たされている状況なのは間違いないでしょう。