政治のアンバランスを作ってしまうマスコミ

政治はいつの時代も、国の根幹を支える大事なテーマです。日本人の間ではイマイチ関心が低いようですが、とてもとても大事な話題と言えます。マスコミは挙って政治家を批判しますが、それは巡り巡って国民の投票行動を批判する事になります。日本のような民主主義を採用している国では、絶対的な権力者は誕生しません。現在マスコミは総理大臣をまるで独裁者のように報道する事があります。

確かに現政権に少しばかり奢りや悪い意味での余裕が目立つのは事実です。しかし、それは安定政権が陥りやすい病に過ぎません。歴史に登場した独裁者と比べるのはそもそも無理があります。それこそ現政権は高い国民の支持率に支えられています。様々なスキャンダルが報じられていますが、いずれも信憑性が薄いものが多く、いわゆる野党や一部メディアがデマや噂を利用して、政権批判をしているものが目立ちます。

日本の政治の問題点は、与党と野党を論評するマスコミのバランス感覚の悪さです。有り体に言って、現政権を批判する事がマスコミの仕事だと、民放各局から公共放送まで、全てのチャンネルが思い込んでいる節があります。事実、現政権が行っている庶民に優しい政策、地方の県民に嬉しい政策までも、与党批判のためにマスコミは挙ってネガティブに報道します。

一方で野党議員に大きなスキャンダルが発覚しても、マスコミはスルーします。一応新聞やテレビ報道される事もありますが、与党の政治家の失言やスキャンダルに比べて扱いが異様に近いです。ネットではマスコミは与党ではなく、むしろ野党議員に対して忖度をしている、という指摘まで出る程です。

実際に与党議員が、ほんの僅かな読み間違いをした時は各チャンネルが鬼の首を取ったように報道します。与党の大臣が失言をした時も同様に、いわゆる言葉のミスをあげつらい、まるで犯罪者のようにニュースキャスターが断罪します。

一方で野党議員が総理大臣に対して、国会内で侮辱的な発言をしたり、根も葉もない噂で人格攻撃をしても、マスコミは批判しません。むしろ完全に野党の思想信条に同調して、執拗に与党のバッシングに援護射撃をするレベルです。

各マスコミが執拗に野党のサポーターに、それも隠れた形でなっているのは非常に政治のバランスを欠いています。マスコミが野党に対して異様に甘く、また与党に対して異様に厳しい様は政治的な中立性を欠いていますし、成熟した野党が生まれづらい原因を作ってます。