日本の若者は政治に興味がない?

「最近の若者は政治に興味がない」、「国の将来を担うのは若者なのに…」という言葉をよく耳にします。
「●●の若者離れ」などと引き合いに出されることもありますが、これは本当のことなのでしょうか?
日本では選挙権を持つ年齢が20歳から18歳に引き下げられました。
この時も、「若者の政治的関心を高めるために選挙権を引き下げする」という説明がなされていたように思います。

結論から言ってしまうと、若者が政治に興味がないというのは国内的に見ても、国際的に見ても間違っています。

まずは国内から見ていきましょう。
今の若者の戦況の投票率は非常に少ない数値です。
2016年の参議院議員選挙では、全体の投票率が54%だったのに対して、20代の投票率は35%程度にとどまりました。
全体からみても20%近く差が付いているのは危機感を覚えるレベルです。

しかし今の団塊の世代が20代だった頃はどうでしょうか?
今から30年ほど前の参議院議員選挙投票率は全体で65%だったのに対して、20代は47%に留まっています。
この差は18%差で、今とほとんど大差はないのです。

また国際的に見ても「政治に関心のある若者」の意識調査で日本は約50%の若者が政治に関心があると答えています。
諸外国はそれぞれ、アメリカ:59%、韓国:62%、イギリス:55%となっています。
政治への関心はどの国でも中高年のそれよりも低く現れているのでごく自然な現象と捉えることが可能なのです。